エッジコンピューティングとは何か、そしてIoTをどう変えるか

エッジコンピューティングはIoTデバイスで生成されたデータを、データセンターやクラウドに長いルートを介して送信するのではなく、データが生成された場所の近くで処理することを可能にします。他にも「エッジヘビーコンピューティング」「フォグコンピューティング」などの呼び名があります。

エッジで大半のデータ処理をリアルタイムで行えるならば製造、保健医療、電気通信、金融を含む多くの業界のニーズに応える形になります。

通常のIoTのユースケースでは、エッジデバイスが大量のデータを収集し、すべてをデータセンターやクラウドに送信して処理します。エッジコンピューティングはデータをローカルで並べ替えます。クラウドに移送するデータを削減します。

なぜエッジコンピューティングが必要か?

エッジコンピューティングの導入は、さまざまな状況で理想的です。 1つはIoTデバイスの接続性が悪く、IoTデバイスが常に中央クラウドに接続されている状況を確保できない場合です。

他のユースケースは、レイテンシ(遅延)に敏感な情報の処理でしょう。エッジコンピューティングは、データをネットワーク経由でデータセンターやクラウドに渡して処理する必要がないため、レイテンシを削減します。これは、金融サービスや製造業などミリ秒の待ち時間すら許されない状況に適しています。

利点

  1. 時間経過とともに急激に価値が落ちるデータはローカライズされたプロセッサ(独自のコンピューティング能力を持つデバイス)によってデータ発生源で処理できます。
  2. マイクロデータセンターを使用して、データ発生源と地理的に近接したデータを処理することができます。
  3. クラウドサーバーは、時間の影響を受けにくいデータの処理や、長期間のデータの保存に使用できます。
  4. エッジアプリケーションは、送るべきデータ量、その結果のトラフィック、およびデータの移動距離を大幅に削減し、伝達コストや待ち時間を削減し、サービス品質を向上させます。
  5. エッジコンピューティングは、中心部への依存をなくすことによってボトルネックと潜在的な障害点を排除します。
  6. このエッジは必要に応じて論理的にCPU能力をグループ化することによりスケーラビリティを向上させ、リアルタイムのデータ伝送のためのコストを節約します。

※エッジコンピューティングの重要な実践である、AIで駆動する産業用ロボットなど実践は以下の記事で触れています。

https://axion.zone/entry/robot-get-embodied-intelligence/

Takushi Yoshida

起業家&デジタルビジネスアナリスト。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。ジャカルタで政治経済記者。APEC、ASEAN首脳会議でTPP、ASEAN+3などの地域経済統合をリサーチ。帰国後、米デジタルマーケティングメディアDIGIDAY[日本版]立上げ参画。2017年10月テックビジネス戦略メディアAxionを創業。

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