”Ubin”の行方、シンガポールドルとホールセール決済をブロックチェーンに載せる

複数の政府が各国の通貨をトークン化することに関心を示しています。最近、シンガポール政府はSGD(シンガポールドル)トークンを試しています。このプロジェクトはProject Ubinとして知られており、試行は現在第3ステージにあるようです。この通貨が流通するかどうかはまだ分かりませんが、ポジティブと言えるでしょう。

既存の国内通貨のトークン化バージョンを作成してもそれほど簡単ではありません。この新しい通貨の供給を発行し管理するためには、新しい分散型台帳(DLT)が必要になります。結局のところ、シンガポールドルのデジタル版は、いくつかの非常に特殊な要件を満たす必要があることは明らかです。政府はDLT技術とトーナメント化されたシンガポールドルの創出に特化したプロジェクトUbinを試しています。

【筆者注】DLTという表現は金融業界がブロックチェーンを指して使いますが、業界のフレームに技術を無理やりはめ込むせいで、しばしば「意味するもの」の齟齬が起きています(シニフィアンとシニフィエと呼ぶのでしょうか)。DLTにファンタジーなアイデアを付与する人も少なくありません。とにかく本稿ではそれに留意しながらDLTのまま行きましょう。

このプロジェクトはすでに数回の検討を経ています。最初の2段階では、このDLTインフラストラクチャを構築するために多くの進歩が見られました。ブロックチェーンが金融セクター全体にどのように影響するかについてはまだ分かっていないが、シンガポール政府はこの技術の有用性にかなり感銘を受けているようです。

Via-MAS/ Open Gav

シンガポールの金融当局と様々な銀行のコンソーシアムが2016年の11月以来このプライベートブロックチェーンベンチャーに取り組んでいます。今のところ目標は、Ethereumベースのプライベートチェーンでトークン化されたシンガポールドルを発行することです。銀行はこれらのトークンを使用して、取引を行うことができます。プロジェクトUbinは主に一般市民ではなく、銀行や金融サービス業者に利益をもたらすように設計されていると考えられます。

この記事で詳しく説明しましたが、Ubinは主にホールセール決済への適用が検討されています。

シンガポールでは金融に深く依存する自国経済とコンフリクトしないEthereumの主にEnterprise部分やDappsへの人々の関心が深く、ディスラプターになりうるBitcoinは余り好まれません。

Cryptocurrencyへの誤った認識がイノベーションを破壊する可能性がある、とシンガポールの中央銀行幹部は語っており、前向きな姿勢を示しています。またICOに対してもスイス、ケイマンと同レベルで慣用な国家です。

参考

MAS introduced ‘SGD-on-ledger’ concept for Blockchain-based interbank payment system PoC

シンガポールはブロックチェーンでもアジア諸国を引き離すか

Deloitte”Project Ubin”

Singapore’s DLT-Based Project Ubin Enters Its Third Testing Phase

Cryptocurrency speculation could ‘destroy’ innovation, Singapore central bank exec says

 


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