世界人口の70%が居住する都市に生物多様性を保全するための森林を生み出す

国連は2050年までに世界の人口の3分の2が都市に住むと予測しています。人々が都市部で劇的な増加がみられます。人間の活動は環境に対し悪影響をもっており、資源の消費を集中し、コンパクトにできる都市居住に人々がシフトしていくことには数々の利点が指摘されています。

それに伴って都市での野生生物が減っています。都市内の生物多様性の改善は、都市外の生物多様性の改善と比べるととても簡単な問題でしょう。しかし、今後世界中で誕生するメガシティでは大きな問題になると考えられます。

都市化への動きを逆転することはできませんが、多くの都市が都市生活の質を向上させ、野生動物を積極的に都市に戻す方法を模索しています。

中国の「森林都市」

 

中国南部の広西チワン族自治区柳州市で「森林都市」の開発が進んでいます。イタリアの建築家であるStefano Boeri氏がデザインしました。豊富な植物は、大気汚染や公害など都市の多くの面を改善します。主要な利点としては平均気温の低下、地域内の動植物の生物多様性の向上、騒音障壁、鳥や昆虫の生態系などがあげられるでしょう。

また、森林都市では、屋上の建物やソーラーパネルの空調用の発電を地熱エネルギーで補うことを検討しています。住民の移動は、電気自動車に加えて、街の中心を通る電車線を使用することでされます。

ミランの垂直森林

これもStefano Boeri氏の作品です。Bosco Verticale(ボスコ・ヴェルティカーレ=垂直森林)は持続可能な居住用建築物のモデルであり、首都圏の拡大を意味することなく環境と都市の生物多様性の再生に貢献する首都圏植林プロジェクトです。つまり人間が済む領域を拡大させないことで、地球自体の多様性保全も行えるということです

110と76メートルの高さの2つの住宅の塔からなる垂直森林の最初の例は、ミラノの中心部、Isola地区の端にあり、800本の樹木、4,500広葉樹と花の植物からなる15,000の植物が分布しています。各垂直森林は2万平方メートルの森林に相当します。縦に森林を積み重ねることで、平米あたりの「森林」を著しく向上させることができるのです。

垂直森林の植生システムは、微気候(地面近くの気層の気候)の形成に寄与し、湿度を生成し、CO2と粉塵を吸収して酸素を生成します(素晴らしい!)。

木の図書館

ミラノのビジネス地区の中心にある新しい図書館(Biblioteca degli Alberi)は木々や植物でいっぱいになる予定です。合計で19種から450本の木があり、さらにヘッジ、低木、登山などの9万の植物があります。 2018年に完成すると都市の中心部に3,500平米の緑地になります。

仏、工場から緑の学校

フランス北部のBoulogneにある元ルノーの工場は、都市の中で緑を保全する教育機関「18 classrooms school and sporthall」に変わりました。このプロジェクトは18教室(幼稚園7室、小学校11室)と地元住民に開放される体育館を含みます。Boulogneの都市開発ゾーンで以前はルノーの工場だった敷地に位置し、現在は構造物が密集する地帯に位置しています。建物には緑の屋根がありとてもおもしろい形に傾斜しています。

トロント、緑の屋根

トロントは北米初の都市で、緑の屋根を設置するための一定の規模以上の商業的、制度的、住宅開発が必要な細則を可決しました。緑色の屋根には、撥水システム、排水システム、防水膜上に生育する植物が含まれています。緑の屋根計画はその後、洪水を防ぐのに役立つだけでなく、鳥や他の生き物の生息地を作り出すのにも役立っています。

Alphabet子会社のSidewalk Labsはトロントの東部ウォータフロント地区の開発をめぐり、カナダ連邦政府、オンタリオ州政府、トロント市が共同で構成しているWaterfront Trontと契約を交わしました。Sidewalk Labsは12エーカー(約4ヘクタール)のウォーターフロント地域の開発を開始します。

同都市は人工知能研究の重要な拠点であり、Googleのカナダの本社の移転も確定しています。

トロントで未来都市を建設するGoogle

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