アンドリーセンホロウィッツがEthereumの競合に投資、Dfinity6000万ドル調達

米スタートアップDfinity7日、アンドリーセンホロウィッツ等から6100万ドルを調達したと発表した。Dfinityは「The Internet Computer / Cloud 3.0」という、Ethereumの競合プラットフォームの構築を目論んでいる。

同社が開発する非中央集権化されたアーキテクチャをもつクラウドは35秒のトランザクションのファイナリティを提供する技術を構築しているという。これは、Ethereum(イーサリアム)より約150倍速く、ビートコインよりも900倍も高速だCNBC

これは、ネットワーク上のスケーラビリティとトランザクションスループット(一定時間あたりのデータ処理能力)にとって非常に重要。IoTやエンタープライズソリューションなどの高周波トランザクションを必要とするあらゆるユースケースで重要であり、ブロックチェーンテクノロジーをこれらに適用できる可能性があります。これが「新しいインターネット」を支えるアーキテクチャの始まり、かもしれません(彼らが理論上主張していることが現実に実現されるならば)。

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ビットコインでデータ処理する際の課題の1つは、10分に一回、限定された量のトランザクションを処理するため、時間がかかってしまう。いわゆるスケーラビリティ問題だ。

しかし、ライトニングネットワークのようなソフトウェアの機能強化は、ビットコインで支払いするスピードを飛躍的に向上させると言われている。Ethereumもライトニングネットワークの考案者の一人が提唱するPlasmaやライデンネットワークでソフトウェアの改善を進めている。

VCとトークンセールの融合

Dfinityの調達額は総額1億ドルに達した。昨年のブーム以降の調達としてはかなり大きいボリュームの調達。アンドリーセンホロウィッツにとっては初めてのトークンと引き換えの取引だ。

米国では昨年からICO規制が厳格化し、投資家のKYCが特に厳しくなった。注目度の高いICOにはエンジェル投資家やVCを優先する仕組みがあり、VCらの参画するケースが拡大している。先日の公聴会以降も将来性のあるブロックチェーン技術を保全するような規制を構築していくとCFTCGinancarlo氏は発言しており、CFTCSECの組み上げる枠組みに沿って投資するのはエンジェル、VCの方が向いていると言える。

Dfinityには日本人の暗号学者、SHIGEO MITSUNARIもジョインしている。

Photo via JD Lasica


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Takushi Yoshida

起業家&デジタルビジネスアナリスト。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。ジャカルタで政治経済記者。APEC、ASEAN首脳会議でTPP、ASEAN+3などの地域経済統合をリサーチ。帰国後、米デジタルマーケティングメディアDIGIDAY[日本版]立上げ参画。2017年10月テックビジネス戦略メディアAxionを創業。

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